そえブログ

最近は学んだことのアウトプット用に利用している記事なので、雑な表記だったり、読みにくい表現かもしれませんがご了承ください。

最も効率のいい勉強法を身に着けてからいい感じな話

効率のいい勉強方法を簡単に説明すると、「世の中の小中学校でやっていない勉強法」となるかと思います。
小中学校の勉強法否定しているわけではなく、科学的根拠のない、むしろ科学的に否定された方法論により行われていることが多いということです。

今回は、私が学び、実践している効率のいい勉強法の一部を紹介しつつ、さらに効率化を求め学んでいる内容について整理していこうと思います。

この内容はおそらくどんな分野でも実践でき生かすことができますので、ぜひ学んで日々の仕事、生活などに生かしていただければと思います。
ちょっと文章だけで長いので読みにくいかもですが。

普段の私の学び方

私は普段ITエンジニアとして働いていますが、ご存じの通りIT業界は技術の入れ替わりや、トレンドの変化が超高速であり、去年学んだことはもう古いということもザラにあります。
そんな中で、日々新たなことを学んでいくにはそのような方法論が良いのでしょうか??

私が新しいこと、経験したことないことを自らに定着させる手法として実践しているのは「アクティブラーニング」つまり積極的学習です。
こういうと抽象的でわかりにくいのですが、簡単に言うと「受け身ではない」「手や頭をガンガン使う」「アウトプットしながら学ぶ」というと少しわかりやすいでしょうか?

アクティブラーニング

出典:The Learning Pyramid . アメリカ National Traning Laboratories
この図で言うところの「自ら体験する」「他の人に教える」あたりです。

基本的にはまず以下の手順を実施していることが多いです。

  • 情報を収集しつつ関連情報まで探し集める(input)
  • 実際に手を動かす(output1)
  • 三者に伝えるためのブログ(ドキュメント)や勉強会コンテンツとしてまとめる(output2)

正直この3段階だけです。

情報をキャッチしたらまずその情報とその周辺知識などをとにかくinputします。
inputは学校の授業でもやっていますが、そこにはアクティブさはない場合が多いです。
小学校や中学校で勉強ができる子供は多くの場合「意欲的に」授業に取り組んでいます(一部天才が紛れています)。
どういうことかというと、
毎日学校があり、学校が決めた順番に授業があり、先生の説明していることを板書していき、たまに練習問題を解く。
というのが多くの義務教育で実践されている手法です。
子供の「裁量」が入る余地はあまりありません。
裁量が入らないということは「やらされ勉強」になりやすいということです。
しかし勉強のできる子供は、「やらされ勉強になってはためにならない」「この授業で自分は何を学ぼうか?」のような思考が自然と、無意識に働いていることが多いと思います。
これによって、勉強できる子は「アクティブ」に日々の授業に取り組み、結果として多くのことを「授業中に」学び取っていきます。
性格の差ももちろんあるでしょうが、取り組む姿勢、意識の向け方次第で変わる部分は大きいです。

話がそれました。
inputの次はとにかくoutputをします。
あの手この手を駆使し実際に使ってみる。とにかく数をこなす。そういう感じです。
それにより、体に刷り込んでいくイメージです。結果これが一番定着には効いています(私の場合)。

そして最後にもう一個のoutputである「第三者に伝える」ということをやります。
これは割と最近やるようになったものですが、誰かに教えるということは、少なくとも自分が理解している必要があります。
理解している状態というのは、知識や技術が体系化されており、いつでも使える状態にある、極論、無意識的有能の状態だと考えています。
その状態を作るためには、誰かに教えるのが最も効率が良いのです。

  • 教えるためには、自分が理解していなければならない
  • 理解するためには体系化していなければならない
  • 体系化するには、あらゆる情報を整理しなければならない
  • 整理するには、内容を理解しなければならない

・・・

のように、人に教えるためには、必然的に自分の中の情報を再整理する仕組みが働き、足りない知識を補い、あいまいな部分を埋めるなど、理解につながるあらゆることをすることになります。
この過程で人間は知識や技術が定着し、理解度が上がり、体系的な知識、技術として使いこなせる段階に行けます。

私は多くの物事に対し、この手法を応用し、日々新しいことを身に着けていっているわけです。


しかし、まだまだ改善の余地はあります。そこで今回紹介するのが既出の内容を超える(肉付けする)最も効率のいい勉強法です。
実際私もこれから自分の勉強法に取り入れなければならないものも多いので、日々学んでいるところです。

参考書籍は以下

この中からアクティブラーニングの方法論についてをかいつまんでまとめてみます。

効率のいい勉強法とは

アクティブラーニングとは言ってもどうしたらいいのか?となりますが、大きく2つの方法論があります。
想起、再言語化の2つです。それぞれについて説明をしていきます。

想起

想起とはすなわち「思い出すこと」です。
忘れかけたことや学んだことを思い出したりするときに、脳が活性化し、ニューロンの組み換え、整理が行われ、より記憶が強化されます。
ここでは順に方法論を説明していきます。

クイズ化

クイズ化はそのままで、知識などを学んだ際にクイズ形式にすることで、定着しやすくなるというものです。
ミニテストにしてみる、単語カードにしてみるなど。。。
心理学の世界では「検索練習」と呼ばれているらしく、単なるテキストの再読と比べ50~70%も記憶の定着率が上がるといわれています。
そして有効性を上げるには、できるだけ頻繁に、細かい単位でテストするのが良いそうです。
例えば、本を読んでいるときは1ページや1章など、受験勉強や資格試験なら1単元ごとに毎日やるくらい細かいほうが、想起の回数が増え、定着率が上がりやすくなります。

分散学習

分散学習とは、「復習の期間を徐々に伸ばすテクニック」です。
最も科学的によいとされる復習の頻度は「ピョートル・ウォズニアック」が考案した、平均して90%を忘れた状態になったタイミングで復習をするという仕組みです。
頻度としては以下のようになります。

  • 1回目の復習は1~2日後におこなう
  • 2回目の復習は7日後におこなう
  • 3回目の復習は16日後におこなう
  • 4回目の復習は35日後におこなう
  • 5回目の復習は62日後におこなう

記憶というのは「忘れかけている時」に復習するのが最も良いとされていることからも、90%を忘れた状態になったタイミングで復習をするのが良いということがわかります。

またインターリービングという「1度の練習に複数のスキルを交互に練習する」というテクニックもあります。
かつては、「ブロック練習」といわれる、1つのスキルを集中的に練習するのが良いとされていましたが、1つのセッションで複数のスキルを練習する方が上達が速いということが、南フロリダ大学の研究などから明らかになっています。
メジャーリーガーが、幼少期は野球だけでなくアメフトやバスケを同時期にやっている人が多いことなどからもわかる通り、同じことを集中してやるよりも能力を伸ばすには、いろいろなものを同時期に交互にやるのが良いことがわかっています。

チャンク化

チャンクとは「意味のあるかたまり」のこと、つまり知識や情報を何らかの法則に基づいてグルーピングし、頭に残りやすくすることです。
書籍内では一例として電話番号の例が挙げられていますが、「090XXXXYYYY」よりも「090-XXXX-YYYY」のように間にハイフンが入ることによって、意味のある塊に分けることができ、記憶しやすくなるという例です。

チャンク化は各自で自由に法則を決めることができるので、多様なグルーピングが可能だが、迷った時のコツを紹介しています。

  1. 情報の優先度をつける
  2. 複数の解法をセットで記憶する
  3. マインドマップでオリジナルチャンクをつくる

といった感じです。
優先度や重要度だけでもその情報が「優先度」という法則でグルーピングされるので、記憶に残りやすくなるわけです。

言語化

言語化とは、その名の通り、難しい内容を自分の言葉で言い換えること。
学んだ内容の理解度を深めるのに有効です。

自己解説

自己解説とはいわゆる「自問自答」、とくに「WHY」「HOW」を重視します。
学んだことに対し「なぜそうなのか」「どうやってそうなるのか」のように、自分で問いを作り、それに対し回答していくスタイルです。
学校で板書をうつし、先生の解説を聞きわかった気になる人は多いでしょうが、それは真の理解にはなっていません。
その内容を自分の中で咀嚼し、使いこなして初めて定着したといえるのです。
その「もうわかった」「理解した」を回避するのに有効です。

ティーチング・テクニック

ティーチング・テクニックとは「勉強した内容を他人に説明してみる手法」です。
最大のメリットは以下の3つでしょうか。

  • 人に教えるには自分の理解度を高めておく必要がある
  • 人に正しく教えるためのプレッシャーが勉強中にかかっているのできっちりやる
  • 人に理解してもらうには、説明の仕方に工夫が必要

単に勉強するよりも、効果が高いのは科学的にも一定の評価があります。

ティーチング・テクニックには大きく4種類があります。

教えるつもり勉強法

他人に教えようといったってそんな機会ないわ!て人はこの「教えるつもり勉強法」が有効です。
書籍では、「この後他の生徒に説明してください」といわれた学生は、「この後テストをします」といわれた学生に比べ、正答率が28%も高くなるというワシントン大学の例が上がっています。
ただセルフモチベートするのはやはり難しいので、筆者(私)は、ブログや、社内Wikiなどにアウトプットしたり、定期的に枠が存在する社内勉強会を利用する前提で学んだりします。
「教えるつもり勉強法」というより、もはや「教える前提勉強法」ですが。。。

バーダック勉強法

エンジニア界隈だとご存じの方も多いかもしれませんが、口に出して説明する、つまり「音読」です。
ラバーダッキングとは、一般にアヒルのおもちゃに対し、話しかけるようにプログラムの内容を説明していくというものですが、これを勉強法に当てはめたものです。

10歳児教授法

この問題を10歳の子供に教えるにはどうすればいいだろうか?と考えてみるテクニックです。
高等な専門用語は使えないし、子供にもわかるようにたとえ話や言い換えが必要となる点で、学んだことに対する理解力が深まります。

グループ・ゲーミング

高校生のころなどにやったことあるかもしれませんが、仲間と教えあいをするテクニックです。
ただ少し違うのは、問題の出し合いではないし、ゼミの輪読会とも異なります。
方法論としては以下のようなものが紹介されています。

  • 適当な勉強期間を設ける(2~3日)
  • 教えあいをする範囲を決め、それぞれが勉強する
  • 本番当日に、参加者に番号を割り振る
  • 範囲の中からランダムに問題を決める
  • さいころを振って、出た数字の人がその範囲の問題を解説する

この方法論のメリットとしては、

  • 事前に範囲を決めておける(準備期間がある)
  • 輪読会のように前もって担当範囲を決めるわけではないので、すべてを学ぶ必要がある
  • 教えるつもり勉強法の効果もあり理解度が増す

という、かなり画期的な方法だと感じます。

イメージング

イメージングとは「頭の中に何らかのシーンを思い描く」ことで学習効果を促進させるテクニックです。
ここでは2つを紹介しておきます。

ソロモン・イメージング

「あの人だったらどのように考え、どのような解き方をし、どのような説明をするか」のように、誰かの視点に立ってイメージすることです。
客観的視点が持てること、異なる視点をもってその問題に向き合える点で、いわゆる「6色ハット」と同様の効果が期待できると思います。

パーソナライズ音読

英語の理解力やスピーキングのために開発された手法で、文中の主人公をすべて自分を表すI,my,meに置き換えてみるという手法です。
他人事のものより、自分事のもののほうがイメージしやすく理解度も上がるという兵庫大学の研究結果が出ています。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます。
書籍の要約というか抜粋のため、すべてを書くわけにはいきませんが、方法論として重要な部分を紹介しました。
私自身できていること、意識していることもあれば、全然できていないこともありますが、日々の勉強方法の参考になれば幸いです。